沖縄推進委員会より

「祈り便」第62信(8月~11月)のご案内

2023年8月9日

全国の教会・伝道所の女性会のみなさま
教会に集うみなさま

日本バプテスト女性連合
6・23「沖縄(命どぅ宝)の日」推進委員会

全国のみなさま、第14回6・23「沖縄(命どぅ宝)の日」学習ツアーのために、お祈りありがとうございました。6月23日を覚え、全国から来てくださった友人たちと沖縄で同じ時間・空気を共に味わえたことは何事にも代えがたい宝です。第一回目より沖縄バプテスト連盟(OBC)女性会の全面的ご協力のもとツアーが開催されました。行く先々で発してくださる言葉でどれほど気づきや励ましを与えられたかわかりません。自分の言葉の薄っぺらさを思い、沖縄の方がたの言葉の重さを知らされました。イエスさまが真ん中におられる旅だったとひしひしと教えられました。
沖縄地上戦では当時県民の3人に1人が犠牲になりました。6月23日はその地上戦が組織的に終わったとされる日。県民は最後に追い詰められ、本島南部の糸満市摩文仁へ行きました。戦後、米軍基地を造るために県民は捕虜収容所に入れられ、食糧事情も悪く、命を落とされた方もたくさんいます。
その日、県主催の「沖縄全戦没者追悼式」はいつにも増して厳しい警戒でした。米海軍の制服組70~80名による米兵刻銘碑の前での集会も初めて目にする場面でした。「韓国人慰霊碑」「平和祈念資料館」「平和の礎」「ひめゆり平和祈念資料館」で証言を聞きました。「魂魄の塔」の横で開かれている「国際反戦平和集会」でゴスペルを賛美しました。♪痛みを分かち合う時に ひとはいやされる/…泣くものと共に泣き 喜ぶものと共に喜ぼう  新しい世界が生まれる/ミルクユ チュクラナ ウチスリティ♪ 私たちはその時だけの出場でしたが、会場いっぱいの手拍子で歓待してくれました。旧海軍壕へ行く途中OBCツアー参加者が働いているちんすこう屋さんへ立ち寄りました。緊張がほぐれるひと時、みなさんとてもいい笑顔でした。最終日、OBC女性会の宮城むつみさんの沖縄戦後史を歩まれているお証、伊佐育子さんより高江ヘリパット建設が強行された日々と現在の活動を聞かせていただきました。
沖縄地上戦の傷は未だ癒されていません。完全撤去にあと67年かかる不発弾が地面下にあり、具志堅隆松さんは戦争犠牲者の遺骨収集をずっと続けています。今、沖縄では若年層の貧困の問題があります。戦後米軍の支配下に置かれ軍優先の政策のもと県民の福祉、教育、政治、経済には手つかずのまま、基地の全面撤去を望んだ県民の「復帰」は叶わず、「復帰」後は日本政府による補助金政策のもと地元産業が育たず、今に至っています。そのことが一番弱い若年層にしわ寄せとなっています。県民の平和への抵抗運動は各地で毎日なされています。そんな沖縄に県民の思いと真逆の事が起ころうとしています。一昨年から政府によって、「台湾有事」の想定、その時には沖縄が戦場になると報道され、琉球弧の島々に今、基地や関連施設がどんどん造られています。78年前、日本が自分たちのために沖縄を捨て石にしたように、沖縄を再び、戦場にしようとするのでしょうか。そのことを容認している人口比99%のわたしたちのツアーに、人口比1%の沖縄の方がたが時間、多くのことを犠牲にして協力してくださったこと、重ねて感謝します。

「見よ、きょうだいが共に座っている。なんという恵み、なんという喜び」(詩編133編1節)

*沖縄では「きょうだい」はセクシュアリティを超えています。

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