2015年7月より全国順次公開映画「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」のご紹介をします。
この映画は、「標的の村」の三上智恵監督の最新作です。
沖縄の民意を全く無視し続け、辺野古新基地建設を国策だからと強行する政府。海でも、陸上でも工事を止めようと市民は身を投げ出しながら座り込みを続けています。
沖縄戦を生き抜いた85歳の「おばぁ」は、「私を轢き殺してから行きなさい」と工事車両の前に身を投げ出していく。政府に対しての怒りと共に、この言葉の中から「本土」に住む私たちへの無関心、緊迫感のなさへのいらだちが伝わってきます。
しかし、本作で三上監督が描くのは激しい対立だけではなく、苦難の歴史のなかでも大切に育まれた豊かな文化や暮らしも描かれています。
いくさに翻弄され続けた70年に終止符を打ちたいという沖縄の切なる願いを今、世界に問う映画です。お近くで上映される際には、お誘い合わせの上、是非ご覧下さい。
映画「戦場ぬ止み」は、全国で順次上映されます。上映場所、日程等は、「戦場ぬ止み」公式ホームページにてご確認ください。
(c)2015『戦場ぬ止み』製作委員会