沖縄推進委員会より

「祈り便」第53信のご案内

全国の教会・伝道所の女性会のみなさま 

                                  日本バプテスト女性連合
 6・23「沖縄(命どう宝)の日」推進委員会

主の平和

「祈り便」第53信をお送りします。従来のメールやファックスによる配信に替えて、今年度より年3回の全国発送で発信することになりました。ご対応をよろしくお願いします。

去る6月23日は、沖縄で日本軍の組織的戦闘が終わった日です。沖縄では「慰霊の日」として官公庁や学校は休みとなり、皆で戦没者を偲びます。今年は新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、毎年平和祈念公園で開かれる全戦没者追悼式も縮小して行われました。戦後75年という節目の年で、被爆地の広島、長崎両市長や国連の代表を招く予定でしたがビデオレターでのメッセージとなりました。戦争体験者がつらい思いを乗り越えて悲惨な戦争体験を証言し、二度と戦争を繰り返さないという誓いに心を合わせたいと願います。沖縄でも若い世代にその思いを引き継ぐ営みがなされています。そのために私たちは、なぜ戦争が起こったのか、なぜ沖縄で住民をも巻き込み、軍民一体となって6月23日や8月15日を過ぎて10月までも地上戦を戦わなければならなかったのか、歴史を繰り返し検証し、真実を見極めなければならないでしょう。

多くの米軍基地を強いられながら、さらに辺野古に新基地建設の工事が進められている現状や沖縄の戦後の歩みを振り返ると、そこには日本「本土」の安全のために再び捨て石とされた歴史が今なお続いています。辺野古の海の軟弱地盤のために当初3800億円の予算が2019年には9300億円と跳ね上がりました。工事を変更しても補強は不可能ではないかとの専門家の指摘を無視し、政府は1800ページに及ぶ工法変更申請書を県に提出し、コロナ下で非常事態の中にある沖縄県職員に多大な負担を強いました。業者側で感染者が出たということで中止となっていた埋め立て工事が6月12日より再開し、キャンプ・シュワブ、辺野古浜、塩川、安和で抗議の座り込みも再開しました。これまでの沖縄の県民投票や知事選で何度も示された民意がなぜ尊重されないのでしょうか。

日本バプテスト女性連合では、沖縄の歴史を学び、二度と戦争を繰り返さないと誓う決意に連帯し、23日を「沖縄(命どう宝)の日」として大切にしています。この日を挟んで2008年以来毎年沖縄学習ツアーを行ってきましたが、コロナの影響で今年は残念ながら中止となりました。来年度は、再びツアーが開催できることを願いつつ、今も多くの米軍基地に苦しむ沖縄の人びとの声を聴き、平和を作り出すために心を合わせて祈っていきたいと思います。

祈りつつ

2020年7月

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