沖縄推進委員会より

「祈り便」第61信(4月~7月)のご案内

2023年4月2日

全国の教会・伝道所の女性会のみなさま
教会に集うみなさま

日本バプテスト女性連合
6・23「沖縄(命どぅ宝)の日」推進委員会

「祈り便」第61信(4月~7月)のご案内

春を迎え、コロナ感染はようやく終息する兆しが見えています。しかし、人の世においては、悲惨な戦争・紛争が世界の各地で続いていて、止めるきっかけを作ることすら難しい状況です。「命どぅ宝」(命こそ宝)という思いは、どんな国の人の心の中にもあるでしょう。神さまのつくられた命に、一つとして人が奪ってよい命などありません。

私たちは、今、漠然とした不安をもって生きています。今のままでよいのか、将来悪いことが起こるのではないか。そして、世界で起こっている戦争・紛争を毎日のようにテレビの画面を通して見ていると、さらに「恐れ」を持ちます。「恐れ」は私たちを落ち着いて今のときの中に留まることを許さず、自分を守るために、相手を攻撃すること(先手必勝)へと向かわせます。

昨今、「台湾有事」という言葉で、私たちは戦争が起こるかもしれないという「恐れ」を強いられています。政府は、それに対抗する防衛という名の軍事力を増強し、防衛費は5年後にはGDP比2%(11兆円)に増額し、アメリカから1発あたり約5数億円(米国内価格の倍)のミサイルを400発購入する予算を計上しています。これは軍拡競争にかじを切った形といえます。

軍拡は、私たちの知らないうちに着々と進んでいます。政府は、馬毛島、奄美大島、沖縄島、宮古島、石垣島、与那国島という琉球弧と呼ばれる島々に自衛隊基地を次々と建設し、ミサイル基地の最前線としています。島の人びとの日常生活の中で戦車が通り、住宅地のわずか500メートルのところで軍事訓練が行われています。宮古島では、「防衛省は、島の住民にミサイル部隊配備のリスクを説明しません。民家からわずか5メートルしか離れていない場所にミサイル基地を作り、2つの集落が半径500メートル圏内に納まってしまう場所に弾薬庫をつくっておきながら、ミサイル発射時にブースターが落ちることや、ミサイル燃料が燃えるときに、猛毒の塩化水素ガスが発生することを、一度も住民に説明していません。」(たびせん・つなぐマガジン2023.1vol.21 p12より)「軍隊は住民を守らない」「軍隊のいるところは狙われる」ということは、過去の大戦で住民を巻き込んだ地上戦を経験した沖縄の人びとの深い思いです。私たちは、「沖縄を二度と戦場にしない」という思い(注)に立ち、同じ罪をおかす事がありませんようにと祈ります。

私たちの国は、戦後、もう二度と戦争をしない国になるために軍隊を放棄し、国際紛争を武力によってではなく、対話によって解決するとうたった憲法を持ちました。神の平和の到来を信じ、対話によってお互いを理解し続ける努力をすることが、「恐れ」ではなく「信頼」を築いていくことになるのではないでしょうか。心合わせて神の平和を求めていきましょう。

注:昨年3月、沖縄では、「ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会」が発足しました。危機感を抱いた沖縄のジャーナリスト、学者、文化人、平和活動家、キリスト者などが「沖縄を二度と戦場にさせない」という一点で一致し、全国に賛同を呼びかけています。賛同人には、最新の沖縄の状況がメルマガで読めます。

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